うたう☆クラブ 第84回で栗木京子コーチの指導を受けました
厨房の由緒正しき杓子たち戦ひ前夜のごとくかかりぬ (元歌)
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料理用に玉じゃくしが何本も壁にかかっている情景でしょう。厨房とあるので家庭の台所というより、レストランを想像させます。「戦ひ前夜のごとく」に不思議なリアリティがありますね。まるで兵士の銃が並んでいるようです。完成度の高い一首ですが、「由緒正しき」がわかりにくく思われました。また、「かかりぬ」もまだ動かせる気がします。(栗木京子)
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厨房の火に焦がれゐる杓子たち戦ひ前夜のごとくかかりぬ (改作1-2)
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「火」を登場させたことで「杓子たち」にグッと迫真力がでましたね。「かかりぬ」は壁にかかっている、という状態なのですが、最後に「かかりぬ」だけ出て来るのが唐突に感じられます。「熱持つ」の改作案も「火」とぴったりしすぎのような…。このあたりをあと一息考えてみてほしいと思います。(栗木京子)
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(途中省略)
厨房の火に焦がれゐる杓子たち戦ひ前夜のごとく列びぬ (最終稿)
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