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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
やねうら的なところに棲んでいます。


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佳作(河野裕子 選)

 山に山かさなりてゐるゆふぐれの影揺れやまず右に左に

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栗木京子 選

切れさうな賞味期限を追ひかけて苺電車は萌ゆる野辺ゆく
父はもうゐない花月引き出しに金折れあまた仕舞はれてをり
水滴はいつもまあるく閉ぢられて内なる宇宙(そら)に吾を招きをり
床にあるアンモナイトに揺すらるるシャンデリアの灯 波音聞こゆ
葉桜の葉の擦れあふ音 傷はふるへる闇に奈落となりて
雨音に囲まるる朝みぬちなる澱はゆつくりしづみゆきたり
井戸の辺に蜜柑をおけば心做しコンテナの黄も明るみて見ゆ
「あつ」といふ声聞こえきて人集りびしよぬれの子がすき間に見ゆる
もう白の散つてしまひし夏空に浮かぶむらさき紫木蓮咲く
断ち切れぬものを曳きつつゆく夜は螺旋を描き吸ひ込まれゆく

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