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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
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もこもこの木々の早緑ひからせて山のなだりを風吹き渡る
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ゆつたりと流るる時間うつし世は切り離されて漂流しはじむ
散り敷きし白き花びら道の上のまさをの空に思ひ出を呼ぶ
ほろ酔ひの夜見る夢の輪郭を朧の月が照らし出しをり
食卓にならぶさみどり蕗ワラビ菜花のつぼみところせましと
霞たつ山のなだりを朧なるピンクに染めて山桜咲く
早緑の風はらみつつ未来へと時間の流れを泳ぎゐる鯉

はじめて五首投稿してみましたが、掲載は○の一首でした。

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○追ひかくる夢なきままにまたひとひ暮れてゆくのか父の老骨

  倒錯の夢をはらむる午睡かな救急へりを呼べと言ふ父

  転換の兆しはなくて袋ごと呑み込むしかない介護、現実

  入れ歯なき父の言葉のふがふがを翻訳してゐる異文化理解

  ストーブの放射する赤を顔に受けあの頃の父思ひだしてる

小島ゆかり 選

 染まりたるほほのりんかく助手席がきみを失ふ夕焼けの空
脈絡は空へと消えぬ音盤の溝に彫られし過去が跳ねをり
あかねさす春慶塗の丸盆に映ゆるむらさき春宵にゐて
うつし世はひょうたん島となりにけり明るむ空の雲をかき分け
ひと待ちにこよみのページたぐるれば窓に朧の月昇り来ぬ
便箋の白は静謐あのときの息づかひさへ静まりてをり
玉手箱うしなひし世を生くる日々白き煙を欲すこともある
切れさうな札束はじく 高騰する諭吉の顔はにこりともせず
ふりそそぐ陽にふくらみて鳥となる上昇気流に包まるるいま
ウグイスのこゑが聞こゆる遠くからやはらかき雨に濡れそぼつ朝
なつかしき記憶は雨の夜半(よは)に降り卓に紅茶の香りただよふ

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