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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
やねうら的なところに棲んでいます。


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年輪を重ねゆくのだ樹となりて冬の大地にわれは立ちたり
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小島ゆかり 選

 特急の停まらぬ駅の売店に似合ふ売り子がこくり居眠る


 
角川の『短歌』には投稿用のハガキがついているので、ずっと投稿しています。
ひさしぶりに、選にはいって、ちょっとうれしい。

道浦母都子 選 / 佳作

 空に立つ鏡となりしビル群は青を映して青に染まらず
鳥たちは弾むごむまり青空にぽーんと跳ねて それでおしまひ
まだ帰らないのだらうか夕時雨引き戸の隙に手紙かたぶく
拾ひたくないものばかり見えてきて手をポケットに仰ぎ見る空
文束は黒き鞄へ投げこまれ配達人に運ばれゆけり
伝導度意識してをりこのからだ熱めのお湯にひたしたき夜
風船に結ばれし文とほざかり迷ひ子のやうに空を飛びゆく
駆けぬけし波打ち際もゆふぐれてけふ一日のページ閉ぢたり

道  《風と戯る》

木漏れ日をあびてひとりで歩む道 落ち葉木の実の散り敷くなかを
過去の風未来の風のすれちがふ砂漠にいのち瞬きてをり
注射針刺せば刹那に噴き出していのちは赤き色をしてゐる

夕焼けの耀ふ赤を奪ひつつ闇の遣ひ魔はばたきゆけり
かぐやゆく静かの海は黙しゐて小さき足あと薄れゆくらむ
真夜中の書架に静もる本の列 表紙の裏で眠りゐるもの
プリズムを内に持ちたる人形の青きまなざし黙しゐる夜
明滅するテールランプの明かりよりあかき約束ひとつ見てゐる
渋滞のテールランプを越ゆるため羽根もたぬまま羽ばたきてをり
霜月のつるべ落としの宵闇にさんざめく星 降りてくる空

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