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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
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寄る辺なき靄をつらぬく山頂の光のなかを風車はまはる
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いつの間にか無くししものを置き去りに高速道の陽が沈みゆく
萩の花揺らしゆくなり秋風はしとどに濡るる野辺のくさむら
篠笛の音らうらうと響き来て時の流砂に埋もるる夜
鶺鴒の声の響かふ雨の朝ゆふべの祈り水滴に揺る
きみの声みぬちの洞へ響き来てカラカラ夏日に水が湧き出づ

雨  《風と戯る》

街灯のスポットライトきらめきを残し夜道に吸はれゆく雨
飛べさうな気がしてかひな広ぐればわれを追ひ越しゆく鱗雲
祭壇に誦経の声の響く朝うから集ひて陽に揺れてゐる
踊りだす象牙実印即納の文字にネットのはんこ屋に入る
錬金の術ほどこされちりちりと汝の目に爆ぜる銀アセチリド
『いい雨だ』農夫が空につぶやけば潤されゆく秋祭りの日

獅子舞にあたま齧られ泣く子らの声囃しをり祭太鼓は
月光を浴びて揺れゐる花影に精霊たちがささやき交はす
開かれしドアのむかうのゆふぐれに鏡のなかの影ものびゆく
飽くこともなく横顔を見つむれば知らず奈落の縁に立つらむ
空の無き海にかこはれ厨房で潮吹く浅蜊ゆめを見るらむ
陽に透けるやはらかき羽ちらちらと風の調べに秋桜の揺る
反芻のリズムが耳を離れない世界をおほふ発作の前は
分岐路にゐるのだらうかふりむけば影おぼろなる歩み来し道
20071012223047.jpg

土を掘るかたちのアーム光らせて操縦席のひと待つユンボ
秋雨に祭太鼓が濡れそぼつ垂るる稲穂の黄金の実りも
珈琲の波たぷたぷと揺らしをりボーンチャイナのきはだつ白に
くぐもりて声にならない声を聞くガラスの壜の気泡となれば
灰色の雲おしよせてこの空を満たせり涙ほろりとこぼし
南への貿易風を待つ港小舟にわれも風を待ちをり
ゆふぐれの人まばらなる無人駅われに添ひくる電柱の影
秋風にさらせば火照りゐしからだ冷えて波立つ潮も引きゆく
笹むらが風に翻弄されてゐる髪ふりみだす女のやうに
幾年を白き碍子は島として過ぎゆく風に夜毎鳴きをり

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