プロフィール

やねうらねこ

Author:やねうらねこ
やねうら的なところに棲んでいます。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


ブロとも申請フォーム


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
大粒の雨なぎ払うワイパーの向かうの闇を走る稲妻
スポンサーサイト
20070930071327.jpg

飛沫あげ車輪がまはす時間軸うへを前線通過中らし
ローソクの揺らめく炎明るめば芯に小さき星が爆ぜをり
うつつより陰影薄きビル街が映るミラーをわれも過ぎりぬ
神話から離れて生くる現世にわれを閉ざして霧雨が降る
血の色の透ける花びら散らせつつ記憶の秋に咲く曼珠沙華
幾層の地下街をぬけ秋空の見ゆるホームに今浮上せり
稲の穂の垂るる小道に露おりて満月の夜に首相は決まる
敬老の日のアッシーとなる三分へ長き助走を駆けてきしわれ
24) 太陽のフレアのやうなたてがみを黄に燃やしゐるひまはりの夏

 以前からサイバー歌会には関心があったので問い合わせをしたところ、早速、世話役の
「るーしぇ」さんが招待状を送って下さって、参加できることになりました。
 ところが、すでに〆切ぎりぎりになっていて…十分に考えるヒマもないままの出品とあ
いなりました。とりあえずは参加することに意義、そして結果は二票でした。

 いろいろご意見をいただきましたが、「~のやうな」「黄」「ひまはり」に難があるとのこと。
 るーしぇさんからはいっそ「フレアの鬣をもったライオン」の歌にしたらどうかというご意見を
いただきましたが、これは面白いかもしれません。

  太陽のフレアのやうなたてがみを黄に燃やしゐるライオンの夏

ですね。確かに良いかもしれません。
笑顔だけ映す鏡を捜しをり逆巻く波に揺さぶられつつ
翳りなき空へと昇る竹とんぼひゅんひゅん風を斬りさきてゆく
かんかんと陽に照らされて絞られてじわりとからだ細りゆきたり
絨毯にトの字の型に脱がされし形状記憶ソックス温し
月に向け広げし銀のアンテナで波拾ひつつ「かぐや」飛びゆく
薄き羽ふるはせてゐる花虻は風に煽られビル影に消ゆ
かちかちと刻み速まりゆく我の体内時計陽を受けて秋
この糸は切れるだらうか煽らるる凧にぐいぐい引かれゐるわれ

指切りのゆびに力を込めてゐる幼は針を持たざるままに
20070915092227.jpg

火の鳥の燃ゆるからだか茜雲地平の空をめざし飛びゆく
無意識は意識の底に澱として光なき夜を降りつもりゆく
ゆふぐれの赤を黒へと染めながら闇の使い魔はばたきてゆく
ふるへゐる大気のかなた稲妻が夜の輪郭かひま見せたり
吹き寄する白帆あまたの風波を砕けり沖の一文字波止
きりもみで墜落しゆく鳥のごと排水溝に消えてゆく水
鱗粉を零し月夜を飛ぶ蝶はおぼろの空に橋を架けゆく
松平盟子選 秀逸

 正体を明かされぬままもつ包み季節はずれの嵐が寒い /紀水章生

(以下、コメントです)
-----------------------------
 誰かに持たされた「包み」。中身は何か知らされていない。責任だけを託されながら内実を了解できぬ立場に置かれたのは、もしや相手から信頼されていないのではないか。そんな状態に発する心のアンバランスさが下句にこめられているのだろう。そして、あるいは企業の歯車となって働くとはそういうことなのかもしれないのだ。
-----------------------------

 ありがとうございました。
幾千羽いのりを抱く折り鶴は夕焼け空に飛び立たむとす
村に子の声は絶え果てさはさはと葛の葉ゆるる分校の夏
乳色にたゆたふ大気 朝もやの街はこころを沈めて眠る
ワイパーの薙ぐ水滴に頼るとか頼らるるとか移ろひて消ゆ

Powered by FC2 Blog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。