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やねうらねこ

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そう今日は元気そうだつたよと告げ発車寸前飛び乗る電車
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陽を浴びて大入道が立ち上がる甦れ夏焦がされし夏
どこまでも駆けてゆきたきゆふぐれを走り出せずに夕陽みてゐる
子の父は甲斐性無しのろくでなしお人好しなら救いはあれど
 次の2首掲載という結果でした。


 水滴は濡れる春野の乳色を映し子どものやうに揺れをり

 モノクロの写真が似合ふ交差点東西南北影曳く車
1 どこまでも続くやうなるこの空の青を吸ひ込み青を夢みる

2 宇宙より飛来したのか深々と刺さる野太き大根の群

3 信号も歩道も無き道ゆき交へば紋黄紋白しじみ蝶揚羽

4 みづみづと輝く白を包み持ち土の記憶に眠る玉葱

5 太陽と隣りあはせのミラーには空の青のみ透きて連なる

6 水滴は濡れる春野の乳色を映し子どものやうに揺れをり

7 花群は蜂の羽音に開きゆくスローモーシヨンビデオのやうに

8 陽のなかのさみどり透ける産室につつまれ眠るヱンドウの子ら

9 水底の珊瑚の砂にゆらゆらと光の網が絡み揺れをり

10 みづぎはに夕陽があふれ釣り人の上に紅をしたたらせをり

                   (紀水章生)

11 冷ゆる朝水面に浮かぶ花びらはゆふべの夢をしづしづ渡す

12 ふるふると震ふシヤボンの薄膜に空渡りゆく秋の映らふ

13 秋雨に降り込められしわれひとり等身大に戻りゆくなり

14 はなみづきはなみづきすきとほりたりこがれこがれてすきとほりたり

15 通せんぼ通せんぼしてさんざめく銀杏あふぎの街をぬけゆく

16 約束の日は蔓延りし雑念に埋もれ過ぎたり手が届かない

17 赤錆びの浮くトランスは電柱をおさへ無言の高圧孕む

18 モノクロの写真が似合ふ交差点東西南北影曳く車

19 喧噪をひとり離れて丸くなる前世を抱く胎児のやうに

20 開かずの間かかへて眠る寝台に緋の色の燈をひとつ点せり

                 (紀水章生)
21 月の灯に水面ゆらゆら立ちのぼる羽を持ちたるかげろふの群

22 春宵を半身空に食はれたるほの白き月わたりゆくなり

23 ふり注ぐ月の光に箱舟となりて浮かべり高層のビル

24 ゆつくりと髪かきあぐる輪郭にシヤワーのやうな光はねをり

25 身を投げるかたちの犬は目をとぢて脚をテレビに垂らして眠る

26 壁にある白き静物画のなかを違えしボタン探しゐるわれ

27 背にある鰭を動かし潜りゆく闇に言の葉したたらせつつ

28 折れ曲がる紙人形のやうな影みぞをまたぎてゆらり動きぬ

29 ピタピタとこころの水辺歩みゐる太古の夢の水族の影

30 線香は薄明までに燃え尽きて白き時間の螺旋を残す

                 (紀水章生)
水に棲むきみの肌へを包まむとせめぎあふ海 揺るる月影
カーテンのすき間に光る夏空がゆるゆると吹く風に揺れをり
手さぐりで鍵穴探す玄関に記憶まつはる風鈴の音
水面の色うつろひて風に揺る 忘れえぬ人りんだうの花
音も無くひかりを散らすせせらぎの光る水面に吸ひ込まれゆく
南海につらなる島の椰子の実は澄む青空を見てまどろみぬ

茄子きゅうり積みあげられて山盛りのすき間の夏もみづみづとせり
狂ほしき記憶たどりて藤づるは風を巻きつつ空へと向かふ

梅雨寒にきざす夏日を狂はせて花びらのなき竹の花咲く
月の無き夜は更けゆく思ひ出の宵待草の揺るるま中に
開きたきものひとつ持つこの夜を軸ふらつかせまはりゐる独楽
こうすればああああすればこうああでもこうでもなく嗚呼揺れてゐる
消すことのできぬ記憶が浮かび来て水面にそそぐ残照となる
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古びゆく時の解くる谷あひにゴツトンゴトン水車がまはる
ペン先に夏がかすかに揺らめきて青に染まらぬ雲は生まるる
長すぎるコンパスはいつもひつかかる指はじかれて閉ぢられぬ円
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みどり濃き茂みのうへに輪郭を光らせゆるり過ぎてゆく雲
とろけゆく夜を震はす弦としてルームライトに光る勾玉

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