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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
やねうら的なところに棲んでいます。


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揺れてゐる滴の中に空が在り鳥が飛び立つ瞬間に落つ
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いつだってスタートラインは足もとさ 星に視線を向けさえすれば

汗  《風と戯る》

身の内に澱むものたち押し流す汗にからだを解かれてゆく
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紫陽花の蕾さみどり濡れそぼり雨の匂ひに染まりゆくなり

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描かれし飛行機雲が溶けだせば空やわらぎて家路明るむ
シーサーは猫の取り巻き従へて魔除け願掛け屋根を護りぬ
何食わぬ顔で向かうの白雲のしっぽくはへる初夏の狛犬
ふためける電話の先のパソコンに魔法をかくる動作ひとふり

サボテンの棘の砦に生きて来しロードランナー砂漠の雛よ
日常といふ薄膜に映りゐる雲のすき間は哀しみに満つ
たぷたぷとみぬち潤す五月雨がゆつくり地下へ染みてゆくなり
分岐せし道の大きく曲がるさき知らぬあいだに振らるるダイス
絵の中の平和の国に羽ばたきし夜更けの鳩は疲れてをりぬ
20070526090919.jpg

紫陽花の葉陰の憂さをふりはらふ熱情として赤き花咲く

冠  《風と戯る》

やはらかな若芽を包む竹の子の冠やうやく地表に出でぬ
方形の青を空から切り出して暖かき日の水に浮かべむ
穏やかにちから込めたる眼差しで被害家族は拉致を話せり

お話を紡ぐ幼はそれぞれの腕に見えぬ生き物を抱く

    腕(かひな)
電灯の明かりも影も消し去らむ海鳴りの丘ただよふために
舫綱するりと解けゆくさきに揺れゐるきみを両手で掬ふ
青き目の猫の卵を探しをりひと筆がきの旅の途中に
しづけさのただよふ水面さくら湯の薄くれなひがゆつくり沈む
泡くづを掬ふスプーン残像を残しちやぷんと器に沈む
重星の影をひきずる星たちの揺らぎゐる夜の闇深みゆく
霧のなか包みきれないものを持ちさまよひあるくわたしがひとり
思ひ出の話花咲く道行きをヴェールに包み五月雨の降る
早緑をしたたらせつつ降る雨に小鳥は青き空の夢見る
開きゆく過去への扉ま夜中の路面に弾け咲く水の華
曲線をたどりゆく先やはらかな双丘呼吸をする春夜かな
 呼吸(いき)

七曲がり市場「うおこ」の店先に並び売らるる河豚・剥・鮪
海越ゆるひとりの旅を語りつつ紅茶の卓に指を遊ばす
寄する波かへす波間をただよひて記憶の中の雨虎待つ
薄紅の羽に春風とらへたるハナミヅキふわふわと揺れをり

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