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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
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樹となりて深くしづかに息をする老狼の眠るかたへに
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文字のなきホワイトボードに映りたる人影寂し浮遊する春
手のひらをするりと抜くる尾のやうな勝機探して日々さまよへり

陽光のま中に揺るる青き葉の白詰草は勝ち残りたり
暗がりに重なる影の輪郭は茄子型の灯に融かされてゐる
白昼に深層心理の海原を舟で揺れをり櫂も持たずに
20070426221635.jpg

青空の花かんざしとなりし枝に雪より白き桃の花咲く

やはらかな風に早緑ひらめかせ特急列車待ちの人の列伸ぶ

 特急列車=とっきゅう
見上ぐれば空中楼閣ぼんぼりの灯に薄紅の桜ささめく

掘割のしだれ桜は朧なる灯に照らされて夜空に揺れぬ
風船を拾へばきゅっといがいがは力失ひ空へ消えたり
流川銀座のネオンけぶる夜をそぞろ歩きぬ春の過ぎゆく
朽ちてゆくものみな空へ帰るのか文字も煙となりてたなびく
さ緑の春庭くぐり生命の灯ともしゆきたる少女明るむ

 生命(いのち)
伸ばしゐるかひなの影をくぐりぬけ独りだらうか窓辺の君は
香り立つ紅茶に浮かぶシリカ球 夢の続きに見る蜃気楼
戸の陰でカチャリと鍵の音のする瞬間を待ちをり留守番の児ら

 瞬間=とき


「…なければ」と告げくる声にあてどなく地図を広げてさまよふ夜更け
隠し球『それはないぜ』と驚きのまなこで天を仰ぎて絶句

「もういいかい…」木霊の消ゆる夕闇に滴る影を食ふ隠れ鬼
ほどけゆく影をかひなに抱きとむる震ふ炎の燃えあがるまで
あからひく肌への護り勾玉に映ろふしづく銀の月影

森を緋に水を緑に染めゆける春のうららの夢物語
あの空をひとり旅する君の春 ひとみの奥のさくら見てをり
20070408074233.jpg

春宵に捨てきし過去を掴まむと宙をさぐれり豌豆の蔓

 墜ち来たる風に力を与へむと静もる空へ鞠を投げ上ぐ

 一羽発ちまた一羽発つ花冷えの空に力が満つる三月

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