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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
やねうら的なところに棲んでいます。


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雲間から射しゐる光をつかまむと春待つわれも手を伸ばしたり

 光(かげ)
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陽の影も何とはなしに明るみてわが目の縁に春来たるらし
チェシャ猫の開けゐし口の西空に架かるハイウェイひた走りをり
ひじ伸ばす度にパキパキ音聞こゆひと日終えたる骨の鳴き声
傷つきし者をすくひたる八百比丘尼流るる時の淵に棲むとふ
黙しゐる黄の水仙は揺れもせで憂ひのやうな影をまとへり
琴線をつまびき舞ひしかげらふは風なき庵にふりつもりゆく
寒気にも一糸乱れず水仙は黄に明るみて列び立ちをり

乱数を振るかのごとく飛び火して鳥インフルエンザは鶏舎襲へり
狼を真似て遠吠えしたくなる深夜の道路工事の現場
下腹部は下腹部として眠る獅子よく寝て明日は猫になるかも
奥津城に風を起こして燃えさかる松明の火の赤に魅入らる
掛かりきし電話の声は波立ちて螺旋を描きトーン上げゆく
言ふべきか言はざるべきか身の内に赤き火花がスパークしをり
歓びの出会いの瞬間を凍らせて羽ばたきたげに紳士像立つ
どこからが顔かお尻か混沌を嘗めまはしゐる猫の舌さき
格子戸の町家通りの軒先に揺るる瓢箪・南天の妙
悲しみの連鎖息づく震災の記念日刻む文字は灯りぬ
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ゆふぐれの彩なす空を支配して紫立ちし絶壁の縁
蝶たちの乱舞している温室は石油が燃えて<人工の春>
電線の雀はほほをふくらませ小首傾げて目で問いかけぬ
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絶壁に守宮のやうにはりつきて登りゆきたり異国の美女は
犬はヨコ飼い主はタテ陽のなかに背すじ伸ばして信号を待つ
刻々と生まるる新種ウイルスをよたよたと追ふワクチンソフト

バンコクの空で眺むる新聞にみみずのやうな文字が踊れり
ギザギザの銀の縁取り鮮やけし冷気の中に立つ霜草の

霜の降る夜に青白きシリウスは星を従え煌々と燃ゆ
外つ国のPC使ひ遙かなる短歌のWebページを手繰る

ガタガタと震ふジェットの外は闇 死の淵を飛ぶ零下六十度の
微弱なるきみの波動をくちびるに受けてニューロンざわめきはじむ
20070111204033.jpg

ま白なる地に跡残し行きたりし人はいづこか底冷えの朝
「おじいちゃんデートしよう!」と言ふ娘には老もいそいそリハビリにゆく

  娘=こ
20070109221819.jpg

遙かなる異国の空のゆふぐれに彩なす影の降り積もりゆく

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