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やねうらねこ

Author:やねうらねこ
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ふりつもる紅葉の赤は陽の中の記憶を染めて天地に消ゆ

  天地(あめつち)
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さわさわと波立つ朝の穂薄に冷気を孕む玉手箱開く
喰ふといふただごと歌に潜みたる赤き麻薬に痺れゐる夜
ひび割れた赤き大地の麦の死に飢えと滅びの足音を聞く
ローソクの明かり灯して風呂に入るここは秘湯とイメージしつつ

引き出しに秘蔵のパーツ戻し置く賞味期限の過ぎたる今は

カールして風巻きしむるカシの葉のささやく声のふるひ響きぬ
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透きとほる赤き葉残しハナミヅキ澄める青空と呼びあひて立つ

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飛び立てず倒れ伏してるロケットのように見えたり地のかしの実は

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そらの青もみじの赤に照らされて昼の街灯おしだまりたり

ころろんと秋の空からまろびでるくぬぎかしの実へそは上むく
不死鳥は炎でその身焼きつくし輪廻の海を渡りゆくなり
寄り添ひて猫になりゆく夢の辺に音符のやうな文字の飛び交ふ
ゆりかごは原初の海の濃きスープ アンモナイトのささやく夜明け

不条理な会話続けるチェシャ猫の尻尾は夢と現実たゆたう
  現実=うつつ

不惑には至ることなく宇宙めぐる惑い星見て今を過ごせり
  宇宙=そら

尾  《風と戯る》

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知っててか知らずか猫は立ちどまり追う吾の前で尾をくねらせり
頼まれてギシギシと研ぐ包丁は左利きらし吾は右利き

薄暗き流しに銀の包丁をもの想いつつギシギシと研ぐ
落とし蓋の下でぐつぐつ音立てるハギの煮ものの匂いの美味し
食べ頃の瞬間を逃さずつまみ上ぐぐんなりとしたお餅しゃぶしゃぶ

 瞬間=とき
人参は大根の横に列びいて陶器の白に赤を添えたり

烏瓜 《風と戯る》

烏瓜の乳房のやうな曲線の朱きオブジェに魅入らるる朝

 烏瓜=たまづさ
奥つ城に残像曳きて松明は千の祈りを御山へ運ぶ

    奥つ城(おくつき)

水鏡に映ろう女性の残像は木の葉の色に染まりゆきたり

    女性(ひと)
円かなる影もつものよ汝らは待つといふ呪にひとをひき寄す

   呪=しゅ
             
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独り寝の猫のからだはながながし声かけくるるひとを待つらし
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夏の日の蜻蛉は背筋ぴんと立て青き世界を眼に宿したり
さびしさをまとう虚像は水鏡に揺らめき過去へ曳かれゆくなり
受話器から漏るるにぎわい居酒屋の声にこころの灯(ひ)は明滅す

酒に酔うひとときよりも酔わぬまま静かな秋にこころ溶かさん
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昨日とふ一日仕舞ひて珈琲の器の白に木漏れ日の射す

 一日=ひとひ

細き枝の支えのなくて垂るるほど市立つ朝の実りあかあか

 枝=え
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木枯らしを彼方の空に聞きながら揺るる紅葉はそのときを待つ


脈脈と歌は遺伝子ふるはせて逢ひ生きたるを蒼く彫りゆく

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